カーボンパーツは、その独特の質感から、近年ドレスアップパーツとしても注目されているアイテム。とはいえ本来はスチール製よりも軽量かつ強度も確保できることから、レースシーンでの活用がメインとなっている。そんなカーボンパーツをふんだんに投入したのが浜田さんの'95年クーパーだ。ボンネットやトランクリッド、オーバーフェンダーといった外装から、インパネやヘッドカバーにまで、トータルで取り入れることで軽量化を図っている。
サーキット走行をメインに考えながら、日常でも使えるようにクーラーも完備する。ハイパフォーマンスかつ快適に楽しめる装備の搭載は、ミニをドライブする楽しさを熟知したオーナーのコンセプトが反映されたスペシャルな1台といえるのだ。

ファッションとして楽しむミニもあれば、そのパフォーマンスを追求するのもミニの楽しみ方のひとつ。
パワー＆ドライブトレインのチューニングはそのテクニックのひとつでもあるが、ボディの軽量化も注目していきたいポイント。カーボンパーツを投入することで、運動性とルックスを手に入れたのがこのクーパーなのだ。

インパネはインペリアルクラフトで製作してもらったというカーボン製。視認性を考慮してスミス製ゲージも整然と並べることで、サーキット＆ストリートでの実用性を持たせている。
インテリアの雰囲気を崩さないよう、ステアリングもカーボンタイプのモモ製をチョイス。レースカー風なインテリアには、これくらいワイルドなステアリングでも似合ってしまう。
ストリートで使い勝手を考えて、ドリンクホルダーはしっかりと完備。ディンキークラシック製のアイテムに、室内に合わせてカーボンシートを貼っている。

【SPECIAL THANKS】　MINI plus 2006 vol.13　：text=daisuke watanabe photo=shinobu ikeda

知人から譲り受けたというＭＴ車は今年の4月にクラッシュしてしまい、インペリアルクラフトで探してもらったこのベース車は、並行輸入車ということもあって'95年でもキャブ仕様車であったという。そのベース車に前車から生きているパーツをすべて移植することで、短時間でここまでの仕様に作り替えられたのだ。

エンジンは1380ccまでボアアップしつつ、アルミヘッドやハイカム、クランクのバランス、軽量フライホイールなどを組み込むことでパフォーマンスアップが図られている。さらに、キャブをウェーバー40Фに変更するなど、"運転して楽しいミニ"を実現している。

ボンネットやトランクリッドに加え、オーバーフェンダーもカーボン製を装着し徹底した軽量化を図っている。組み合わせるホイールはSSRマークⅡをチョイスし、アドバン032とルックス面でもパーフェクト。

まだまだ進化は留まるところを知らない。今後はアルミラジエターへの換装や4ポットディスクブレーキ化といったプロジェクトも控えているなど、まだまだサーキットパフォーマンスを追求していく予定とか。

【SPECIAL THANKS】　Owner：H.Y様　MINI plus 2006 vol.13　：text=daisuke watanabe photo=shinobu ikeda