オリジナルを大切にするクラシックなスタイルもいいけれど、ミニの魅力のひとつとしてチューニングやドレスアップの多彩さがあげられる。軽快な走りをさらにバージョンアップするライトからハードまで多彩なチューニング。
写真のミニは、そんなチューニングカテゴリーの中でも究極ともいえるチューニングが施されたストリートマシンだ。そのチューニングはハンパではない。考えられるところはすべてチューンアップされている。ユーロカップのスプリントレースにも出場するなど、レースにおけるパフォーマンスも重視しながらストリートにも適応したチューンの数々を見てみよう。
まずは軽量化だが、ボンネットとリアをFRP化するのはまだポピュラーな部類にとどまるが、このマシンはリアのサブフレームをとってラジアスアームのみのリジットサスペンションに改造されている。軽量化とともに超タイトなその足は、サーキットでその本領を発揮する。
エンジンは1300ccにスプリットウェーバー40φを組み合わせ、ダイレクトイグニションシステムで110PSを超えるパワーを搾り出す。この大パワーを受け止めるべく、ブレーキはツインマスターの4ポッドキャリパーを装備。
オーナーのHさんによると、ここまで仕上げるのにウン百万円の費用がかかったというが、それでもまだ「物足りない」という。今後はよりレーシングカーに近づくべくチューンナップを見直し、さらに研ぎ澄ませると意気込むHさんである。

ローアンドワイドの迫力あるスタイル！

13インチの足とカーボン製ワイドフェンダーが迫力のフォルムを生み出す。

パワーは110PSオーバーのチューニングエンジン

1300ccにスプリットウェーバー40φの組み合わせ。インペリアルクラフトオリジナルのアルミヘッドとアルミラジエターが見える。馬力は110PSを越えている。高回転重視だが、下もトルクがあるので街乗りも難なくこなせるのだ。

完全に走り仕様のスパルタンな室内！

装飾を一切排したレーシングカーそのものの室内。FRPパネルに並ぶ5連メーターとモモのレーシングステアリングの組み合わせ。