数あるミニのモデルのなかでも、もっとも過激なスペックを誇るのが、このERAターボではないだろうか。
車名にあるERAは、エンジニアリング・リサーチ＆アプリケーションという会社で、1934年設立された当時は、イングリッシュ・レーシング・オートモービルという社名でレーシングコンストラクターであった。ミニERAターボは、排気量1271ccにギャレットT3ターボを装着、最大出力は95psを叩き出す。
外観はフロント、サイド、リアにエアロパーツを装着、またボンネットにはエンジンルーム容積確保のためのバルジが設けられている。ダッシュパネルには水温計・油圧計など6つのメーターをセンターに配置、シートはコノリーレザーが使用されていた。
そんな稀代のモンスターモデルであるERAターボを、さらに過激に、そしてスタイリッシュにモディファイしたのが、写真のクルマ。まずはエクステリアだが、ジーマックスのエアロキットが装着されたことで、オリジナルの無骨さが緩和され、スタイリッシュなフォルムへと変身している。インテリアに目を移すと、やはり真っ赤に張り替えられた内装が衝撃的だ。インパネからシートまで、すべてが鮮やかなレッドレザーで統一されている。1360ccにボアアップされたエンジンは、4スペックの鋳造鍛造ピストンが組み込まれ、さらにターボの加給圧を任意に変更できるVVCが装着されている。
これらのチューニングにより、最大出力は約110psまで高められ、別次元の速さを獲得している。